ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「所得減税」の意味・わかりやすい解説 所得減税しょとくげんぜいreduction of income tax 所得納税額を税率の引下げや,配偶者控除・扶養控除・基礎控除などの人的控除の引上げにより軽減する措置のこと。最近では,勤労意欲の向上をはかる観点から,1987年9月に所得税の最高税率が 70%から 60%に引下げられ,さらに消費税導入に先立つ 88年 12月改正では,最高税率が 50%に引下げられるとともに,税率の刻みが5段階と累進性が緩和され,各種控除も大幅に引上げられている。さらに 94年3月には景気対策の手段としてとられた「平成6年分所得税の特別減税のための臨時措置法」により,所得税と住民税が総額5兆 4700億円減税となったのに続いて 95年度も同様の臨時措置法を可決し,制度減税3兆 5000億円と定率減税2兆円が実施された。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by