所斑(読み)トコロマダラ

デジタル大辞泉 「所斑」の意味・読み・例文・類語

ところ‐まだら【所斑】

[名・形動]
所々まだらでむらのあること。また、そのさま。
「貧相な顔に―な厚化粧をして」〈志賀真鶴
所々を省略すること。また、そのさま。
「―に言ひきかせければ」〈咄・醒睡笑・五〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「所斑」の意味・読み・例文・類語

ところ‐まだら【所斑】

〘名〙 (形動)
① ところどころがまだらであること。むらができていること。また、そのさま。ところはだら。〔易林本節用集(1597)〕
談義本・風流志道軒伝(1763)三「葛とうどん粉七分まじった下り白粉を、所またらに打ちぬり」
② ところどころを略していること。とびとびで不十分なこと。また、そのさま。
咄本・醒睡笑(1628)五「歌とは何事ぞ。さればとよ。五文字七文字に言葉をつづけ、三十一文字に心のいろをあらはすなどと、所まだらにいひきかせければ」

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