本来は「みそぢひともじ」であるが、これが江戸時代に入って「みそじひともじ」とも書かれるようになった。そのため「三十字・一文字」という構成であるとの誤解が生じ、一語の中に「字」と「文字」があって実質的に重複していると感じられて、上の「じ」が省かれてできたものか。
…その意味で,文学史の中だけではなく,文化史,芸能史などへも広く深く影響を及ぼした独自な歴史を持つ。
[呼称]
〈短歌〉は,31拍からなるために俗に〈三十一文字(みそひともじ)〉とも称せられ,〈みじかうた〉と呼ばれることもあった。さらに〈敷島(しきしま)の道も盛りにおこりにおこりて〉(《千載集》序)とあるように〈敷島の道〉と呼ばれもした。…
※「三十一文字」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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