扇ぐ(読み)アオグ

デジタル大辞泉 「扇ぐ」の意味・読み・例文・類語

あお・ぐ〔あふぐ〕【扇ぐ/×煽ぐ】

[動ガ五(四)]うちわなどを動かして風を起こす。「―・いで火を起こす」
[可能]あおげる
[類語]あおる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「扇ぐ」の意味・読み・例文・類語

あお・ぐあふぐ【扇・煽】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 ガ四段活用 〙 風が起こる。風が吹く。
    1. [初出の実例]「風軌の鼓ち扇(アフク)所は寿城に載せ駆す」(出典:大唐西域記巻十二平安中期点(950頃))
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 ガ五(四) 〙
    1. 扇などで風を起こす。あおる。
      1. [初出の実例]「扇払 上安布伎 下波閉良比」(出典:新訳華厳経音義私記(794))
    2. 人の気持をあおりたてる。そそのかす。扇動する。
      1. [初出の実例]「此淡月の光の奥に隠れあるを思ひては、亦探勝漫遊の心腸を扇(アフ)ぎ」(出典:帰省(1890)〈宮崎湖処子〉二)

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