精選版 日本国語大辞典「手が上がる」の解説
て【手】 が 上(あ)がる
※あらくれ(1915)〈徳田秋声〉一〇四「彼女は独りでそこへ乗出して行くほど、手があがって来た」
② 字が上手になる。また、読み書きの力がつく。〔日葡辞書(1603‐04)〕
③ 飲酒の量がふえる。
④ 方法がなくなる。お手あげとなる。
※浄瑠璃・心中二つ腹帯(1722)三「こなたの様に言ひ立つれば、詫言の手はあがれども」
⑤ 仕事を失う。飯の食いあげとなる。
※浮世草子・傾城歌三味線(1732)五「かくし男の文づかひ、知れては按摩の手(テ)が上(アガ)る事ぞかし」
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