て‐より【手寄】
- 〘 名詞 〙
- ① =てづる(手蔓)①
- [初出の実例]「四十三人選出し、城方に差出し、手寄りを求めて入込しが」(出典:天馬異聞(1637‐38))
- ② 自分自身の工夫。
- [初出の実例]「どうぞお手よりで御修行をなされて下さりませ」(出典:続鳩翁道話(1836)二)
- ③ =てぢか(手近)
- [初出の実例]「手寄(テヨリ)の物にて老母を打倒し」(出典:新聞雑誌‐二〇号・明治四年(1871)一一月)
た‐よせ【手寄】
- 〘 名詞 〙
- ① はるかに遠いこと。ずっと離れていること。
- [初出の実例]「朝明郡(あさけのこをり)の迹太川(とほかは)の辺にして天照大神を望(タヨセ)拝(をが)みたまふ」(出典:日本書紀(720)天武元年六月(北野本鎌倉時代訓))
- ② ついで。たより。
- [初出の実例]「たよせとは思はざらなん渡つ海に祈る心は神ぞ知覧」(出典:恵慶集(985‐987頃))
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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