手形理論(読み)てがたりろん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「手形理論」の意味・わかりやすい解説

手形理論
てがたりろん

手形上の債務の発生原因を統一的に理論構成しようとする商法学上の諸学説。手形行為の本質論である。大別すると契約説と単独行為説とに分けられる。契約説は,手形債務も一般の債務と同様当事者間の契約によって発生するが,この契約は手形の授受によって行われる要式行為であるとする。この説のうちにも,債務者が直接の相手方以外の後者に対して手形上の文言に従って責任を負うこと (人的抗弁切断) をどう説明するかに関連して,多くの分派を生じている。単独行為説は,手形上の債務の発生原因を相手方の協力を要しない債務者の一方的行為によって発生するものと解するもので,これも創造説と発行説に大別される。

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