手捏(読み)てづくね

精選版 日本国語大辞典 「手捏」の意味・読み・例文・類語

て‐づくね【手捏】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 陶器などを、轆轤(ろくろ)や型を用いないで指先でこねて作ること。また、その陶器。てづくり。
    1. [初出の実例]「けふも此の堤に手(テ)づくねの土器蜜柑籠に入れて、子供と先を争ふて売るさま」(出典人情本・明烏後正夢(1821‐24)二)
  3. 自分でこねて作ること。手ずからこしらえること。てづくり。
    1. [初出の実例]「手づくねの山の上より秋の月」(出典:俳諧・文政句帖‐六年(1823)一一月)
    2. 「手づくねの束ね髪にも、憐らしや女気に、庭に咲いたを一輪摘んで、簪代りにした白菊の」(出典:其面影(1906)〈二葉亭四迷〉一五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む