手活け(読み)ていけ

精選版 日本国語大辞典 「手活け」の意味・読み・例文・類語

て‐いけ【手活・手生・手池】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 手活・手生 ) 自分が直接草木の花を花瓶などに活けること。
  3. ( 自分の意志でどうにでもできるの意から、「ていけにする」の形で )
    1. (イ) 自分の独占物にすること。
      1. [初出の実例]「秋は広沢の月を手池(テイケ)にして」(出典浮世草子・好色二代男(1684)六)
    2. (ロ) 遊女芸妓などを身請けして、自分の妻または妾にすること。また、一般に自分の妻、妾などにすること。
      1. [初出の実例]「日本まれなる女郎を、ていけにするより外に、何楽み有べし」(出典:浮世草子・西鶴置土産(1693)四)
  4. いけす。
    1. [初出の実例]「鯉の中に女魚(めす)〈略〉後にはめしをもくひ習ひ、また手池(テイケ)にはなち置、はや年月をかさね、十八年になれば」(出典:浮世草子・西鶴諸国はなし(1685)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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