精選版 日本国語大辞典 「手詰」の意味・読み・例文・類語
て‐づめ【手詰】
〘名〙
① きびしくつめ寄ること。きびしく攻めたてること。また、しきりに責め、なじること。じかにつめ寄ること。手攻(てぜめ)。
② 進退きわまること。絶体絶命になること。せっぱつまること。窮迫すること。
③ =てづまり(手詰)③
④ 取引市場で、売買を精算し、手仕舞うこと。特に、損失している状態を手仕舞うこと。〔取引所用語字彙(1917)〕
て‐づまり【手詰】
〘名〙
① 手段・方法がなくなって困ること。
※上杉家文書‐(天正二年)(1574)九月二一日・佐竹義重書状「新田之地も追日手詰之由申来候」
② 金銭のやりくりができなくなること。手もとが苦しくなること。
※雑俳・蓬莱山(1709)「手づまりで・世間へしれた松をうる」
て‐づま・る【手詰】
〘自ラ四〙
① 手段に窮する。手段・方法がなくなって困る。
※耳を掻きつつ(1934)〈長谷川伸〉巷の舌「彌兵衛はくらしに手詰ってきた」
② 金銭のやりくりができなくて困る。
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