打ち越す(読み)うちこす

精選版 日本国語大辞典 「打ち越す」の意味・読み・例文・類語

うち‐こ・す【打越】

  1. 〘 自動詞 サ行四段活用 〙
  2. ( 「うち」は接頭語 ) 越す。間にあるものを越える。
    1. [初出の実例]「船の高欄を打越して」(出典:今昔物語集(1120頃か)一九)
  3. 江戸時代上方奥羽との貨物取引のとき、江戸問屋の手を経ずに直接送ること。
    1. [初出の実例]「上方・東海道筋御当地打越、関東近在・奥筋え之通荷物」(出典:諸問屋再興調‐六・安政二年(1855)二月一五日・江戸通町組小間物問屋丸合組紅花商人惣代願書写、町奉行所宛)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

戒厳令

一般的には指定地域で、国の統治権の全部または一部を軍に移行し、市民の権利や自由を保障する法律の一部効力停止を宣告する命令。戦争や紛争、災害などで国の秩序や治安が極度に悪化した非常事態に発令され、日本...

戒厳令の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android