打ち通し(読み)うちとおし

精選版 日本国語大辞典 「打ち通し」の意味・読み・例文・類語

うち‐とおし‥とほし【打通・打徹】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「うちどおし」とも )
  2. 物の一端から一端へ、または、表から裏へ貫き通すこと。
    1. [初出の実例]「鏃(やじり)の中子(なかご)筈本(はずもと)迄、打どほしにしたる矢、只三筋を手挟て」(出典太平記(14C後)一五)
  3. 絶え間なく続けること。
    1. [初出の実例]「四時に代ることは絶てなうて、うちとをしに大に猛なるは」(出典:史記抄(1477)一四)
  4. 全体を通すこと。全部。
    1. [初出の実例]「どれもうちとをしに面白と云意にみたがよいぞ」(出典:四河入海(17C前)一五)
  5. なぎなたの細長い刃。〔日葡辞書(1603‐04)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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