打ん流す(読み)ぶんながす

精選版 日本国語大辞典 「打ん流す」の意味・読み・例文・類語

ぶん‐なが・す【打流】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙 ( 「ぶん」は接頭語 )
  2. 勢いよく流す。
    1. [初出の実例]「糞! 幾らでも降りやがれ。廠舎も原っぱも俺達諸共ぶン流すほどな!」(出典:軍隊病(1928)〈立野信之〉一)
  3. それきりにする。知らんぷりをする。
    1. [初出の実例]「思ひ入れ骨を折らせ、その恩賞もぶん流し」(出典:歌舞伎・四天王産湯玉川(1818)三立)
  4. 続けざまに事をする。
  5. ( 自動詞的に用いる ) 遊里居続けをする。
    1. [初出の実例]「ソレ翌る日は天窓が重てへとかお頭痛が遊ばすとか云てぶん流(ナガ)すか」(出典滑稽本浮世床(1813‐23)初)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排他的経済水域

略称 EEZ。沿岸国が水産資源や海底鉱物資源などについて排他的管轄権を行使しうる水域。領海を越えてこれに接続する区域で,領海基線から 200カイリの範囲をいう。沿岸国は,水中ならびに海底と地下の天然資...

排他的経済水域の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android