打替手(読み)うちかえで

精選版 日本国語大辞典 「打替手」の意味・読み・例文・類語

うちかえ‐で うちかへ‥【打替手】

〘名〙 はっきりと言わないで逆の表現をとったり、また、言動とは逆の結果になるように行動したりすること。表面内実が反対であることや、前後事情が逆転することなどにもいう。近世前期、囲碁の手の名称から、遊里語となって、さらに一般化した語。
評判記色道大鏡(1678)一「打替手、〈略〉あなたの事をいひてこなたへ引かけ、来たらじといひて来たる㒵(かたち)なり」

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