打通(読み)ぶっとおし

精選版 日本国語大辞典 「打通」の意味・読み・例文・類語

ぶっ‐とおし‥とほし【打通】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ぶっとおすこと。
  3. ぶちぬくこと。端から端までさえぎるものがないこと。
    1. [初出の実例]「二階は打(ブ)っ通(トホ)しの大広間で」(出典行人(1912‐13)〈夏目漱石〉兄)
  4. 初めから終わりまで、継続して行なうこと。
    1. [初出の実例]「一時間ぶっ通(トホ)しに立往生をしたものだ」(出典:満韓ところどころ(1909)〈夏目漱石〉一四)

うち‐とおり‥とほり【打通】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「うち」は接頭語 ) 寄り道をしないで行くこと。直行。また、素通りすること。
    1. [初出の実例]「芝居見たる次手(ついで)などに〈略〉うちとをりに見する」(出典:評判記色道大鏡(1678)五)
    2. 「私も在所から、はや飛脚にやとはれうちとおりにあがりました」(出典:浄瑠璃・心中万年草(1710)中)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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