押被(読み)おっかぶせ

精選版 日本国語大辞典 「押被」の意味・読み・例文・類語

おっ‐かぶせ【押被】

  1. 〘 名詞 〙
  2. かぶせること、特に、みっともない所をおおうため、外側を包むこと。〔東京語辞典(1917)〕
  3. まねたり、似せたりすること。また、そのもの。にせもの。まがいもの。
    1. [初出の実例]「その太平記の剽竊(オッカブセ)、名づけて通人講釈といふ」(出典洒落本・弁蒙通人講釈(1780)自序)
  4. 他の劇場出し物と同じものを同じ土地で競演すること。
  5. いんちきな品を売りつけたり、いいがかりをつけて押しつけたりすること。
    1. [初出の実例]「喧嘩やおっかぶせ、押借りゆすりが高だから」(出典:歌舞伎・櫓太鼓鳴音吉原(1866)六幕)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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