デジタル大辞泉 「担げる」の意味・読み・例文・類語 かた・げる【▽担げる】 [動ガ下一][文]かた・ぐ[ガ下二]《「かた(肩)」の動詞化》1 肩にのせる。になう。かつぐ。「錆びた鋸と桑剪きり鋏とを―・げた彼が」〈佐藤春夫・田園の憂鬱〉2 負担する。また、負かされる。やりこめられる。「なまなか咎とがめて一本―・げ恥かこより」〈浄・二枚絵草紙〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「担げる」の意味・読み・例文・類語 かた・げる【担】 〘 他動詞 ガ下一段活用 〙 [ 文語形 ]かた・ぐ 〘 他動詞 ガ下二段活用 〙 ( 名詞「かた(肩)」を動詞化したもの )① 肩にのせる。肩に担(にな)う。かつぐ。[初出の実例]「すきをかたけてあるいて死だらばうづんでたまうれと云は骸骨をばまだわすれぬことぞ」(出典:玉塵抄(1563)二〇)「下袴の若い者、金箱あまたかたげさせ」(出典:浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡(1712頃)相の山)② 負担する。転じて、おくれをとる。負ける。[初出の実例]「なまなか咎めて、一本かたげ恥かこより」(出典:浄瑠璃・心中二枚絵草紙(1706頃)上)③ 女をかどわかす。[初出の実例]「お町めをどふぞかたげて出て下され」(出典:歌舞伎・幼稚子敵討(1753)二)担げるの語誌( 1 )古く、物を肩で負う動作は「になふ」で表わされたが、後に、負う対象を肩に直接当てて持つ場合には、「かたぐ」が用いられるようになった。( 2 )類語に「になふ」のほか「かく(舁)」があるが、「になふ」は棒状のものを利用して肩で持つ場合、「かく」は車・輿などを持つ場合と、動作の方法で区別して用いられる。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by