普及版 字通 「拈」の読み・字形・画数・意味


8画

[字音] ネン・デン
[字訓] ひねる・つまむ・もつ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は占(せん)。占に黏(ねん)・店(てん)の声がある。〔説文十二上に「(ひね)るなり」とあり、前条の(ちよう)に「拈(ひね)るなり」とあって互訓。指さきで小さくつまむことで、拈香・拈書・拈筆拈華のようにいう。手部〔新附〕の捻字条に「指もて捻(ひね)るなり」、また撚(ねん)字条に「執(と)るなり」とあり、いずれも声義の近い字である。

[訓義]
1. ひねる、つまむ、つまみもつ、もつ。

[古辞書の訓]
名義抄〕拈 ムスブ・アナグル・カサシ・ククル・タタム・トル

[熟語]
拈竿・拈華・拈香拈撮拈酒拈出拈籌・拈筆拈弄
[下接語]
一拈・戯拈・拈・試拈・酔拈

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

排他的経済水域

略称 EEZ。沿岸国が水産資源や海底鉱物資源などについて排他的管轄権を行使しうる水域。領海を越えてこれに接続する区域で,領海基線から 200カイリの範囲をいう。沿岸国は,水中ならびに海底と地下の天然資...

排他的経済水域の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android