普及版 字通 「拈」の読み・字形・画数・意味
拈
8画
[字訓] ひねる・つまむ・もつ
[説文解字]
[字形] 形声
声符は占(せん)。占に黏(ねん)・店(てん)の声がある。〔説文〕十二上に「(ひね)るなり」とあり、前条の(ちよう)に「拈(ひね)るなり」とあって互訓。指さきで小さくつまむことで、拈香・拈書・拈筆・拈華のようにいう。手部〔新附〕の捻字条に「指もて捻(ひね)るなり」、また撚(ねん)字条に「執(と)るなり」とあり、いずれも声義の近い字である。
[訓義]
1. ひねる、つまむ、つまみもつ、もつ。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕拈 ムスブ・アナグル・カサシ・ククル・タタム・トル
[熟語]
拈竿▶・拈華▶・拈香▶・拈撮▶・拈酒▶・拈出▶・拈籌▶・拈筆▶・拈弄▶
[下接語]
一拈・戯拈・拈・試拈・酔拈
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報