捻出(読み)ネンシュツ

デジタル大辞泉 「捻出」の意味・読み・例文・類語

ねん‐しゅつ【捻出/×拈出】

[名](スル)
知恵をしぼって考え出すこと。「新しいアイデアを―する」
やりくりして、金銭時間などをつくること。「旅費を―する」「時間を―して後輩に会う」
[類語]やりくり切り盛り金繰り工面都合算段まかなう繰り合わせ融通

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精選版 日本国語大辞典 「捻出」の意味・読み・例文・類語

ねん‐しゅつ【捻出・拈出】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ひねり出すこと。苦労して考え出すこと。
    1. [初出の実例]「滅も初中後滅なり、相逢不拈出、挙意便知有なり」(出典正法眼蔵(1231‐53)海印三昧)
    2. 「小学の教絶たるを憂て、敬の字を拈出し、門人に示し」(出典:敬説筆記(18C前))
    3. [その他の文献]〔王廷珪‐憶馨鴻二孫詩〕
  3. 無理やりに金銭を工面すること。やりくりすること。
    1. [初出の実例]「苦しい予算からその費用を捻出(ネンシュツ)される事に定まる」(出典:日本野球史(1929)〈国民新聞社運動部〉慶応の球場綱町に移る)

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普及版 字通 「捻出」の読み・字形・画数・意味

【拈出】ねんしゆつ

ひねり出す。

字通「拈」の項目を見る


【捻出】ねんしゆつ

捻り出す。

字通「捻」の項目を見る

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