拘束運動(読み)こうそくうんどう(英語表記)constrained motion

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「拘束運動」の意味・わかりやすい解説

拘束運動
こうそくうんどう
constrained motion

束縛運動ともいう。皿の中のビー玉の運動や単振り子のおもりの運動のように,物体が他の物体から受ける力または他の条件によって,特定曲面や曲線上に拘束されて行う運動。物体を拘束するために拘束面または拘束線が物体に及ぼす力を拘束力,束縛力または抗力といい,その接線方向の分力を摩擦力,法線方向の分力を垂直抗力という。拘束力が拘束面に垂直で摩擦力がないとき,拘束はなめらかであるという。たとえば単振り子は,拘束力として働く糸の張力が運動経路の円周に垂直であるから,なめらかな拘束運動を行う。拘束運動を論じるには,運動方程式を拘束面または線の接平面または接線方向と法線方向とに分解するのが便利である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android