ビー玉(読み)ビーダマ

デジタル大辞泉 「ビー玉」の意味・読み・例文・類語

ビー‐だま【ビー玉】

《「ビー」は「ビードロ」の略》子供が遊びに使うガラス玉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ビー玉」の意味・読み・例文・類語

ビー‐だま【ビー玉】

  1. 〘 名詞 〙 ( ビーは「ビードロ」の略 ) ガラス玉。ふつう、子どもが遊びに使うものをいう。また、それを用いてする遊び。
    1. [初出の実例]「隠袋(ポッケット)の中でビー玉(ダマ)の音が屹度ぢゃらぢゃらした」(出典明暗(1916)〈夏目漱石二三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

改訂新版 世界大百科事典 「ビー玉」の意味・わかりやすい解説

ビー玉 (ビーだま)

指でつまめる程度の大きさのガラス玉,またそれを用いた遊び。ビーはポルトガル語の〈ビードロvidro〉の略。ガラスが普及するのは明治期になってからで,ラムネのびんに入っているガラス玉がまず利用され,〈ラムネ玉〉と呼ばれたが,やがて玩具としてつくられるようになり,ビー玉の名が起こった。ほかにも〈びん玉〉〈マーブル〉などの名があり,また遊び方によっては〈あてぐっちょ〉〈たまおとし〉〈めだまおとし〉など多くの名で呼ばれる。一般にはビー玉を転がすか,落下させるか,投げるかし,穴に入れたり,相手のビー玉に当てたりして遊ぶ。欧米でもマーブルmarblesの名で盛んに行われ,18世紀イギリスのパブの代表的ゲームの一つでもあった。この種の単純な遊びの起源はきわめて古く,日本ではムクロジ種子ぎんなんどんぐりなどを用いて行われていた。《和名抄》には〈意銭(ぜにうち)〉の名もあり,銭を打ったらしいが詳細は不明である。江戸時代には穴一に類する遊びが子どものあいだでも盛んで,投げるものは銭のほか,木の実,貝,石,粘土を焼いた泥玉などであった。ビー玉はこれを受け継いだものである。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

百科事典マイペディア 「ビー玉」の意味・わかりやすい解説

ビー玉【ビーだま】

直径1〜2cmの大きさのガラス玉,またそれを使う遊び。〈ビー〉は,ポルトガル語でガラスを意味する〈ビードロvidro〉の略。最初ラムネびんの口にはめる玉が使われたので,〈ラムネ玉〉と呼ばれた。指ではじいて打ち合ったり,地面に掘った穴に入れたりして玉を取り合う。江戸時代に盛んであった穴一に類する遊戯を受け継いだもので,明治中期から流行した。同様の遊戯は欧米でもマーブルmarblesの名で行われ,18世紀には英国のパブの代表的ゲームの一つでもあった。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ビー玉」の意味・わかりやすい解説

ビー玉
びーだま

ガラス製玩具(がんぐ)の一種。ビーはポルトガル語でガラスの意をもつビードロvidroの略で、ガラス玉のこと。明治中期から製造された清涼飲料水のラムネ(レモネード)の瓶内の中蓋(なかぶた)用にこれが用いられたので、ラムネ玉ともよばれた。子供たちの間では、これを一定の距離から指に挟んで前方にはじき出すようにしたり、投げたりして相手の玉に当てる遊びがみられる。小物玩具として売られているが、賭(か)け事遊びとして、その流行期にはめんこ、べいごま遊びなどとともに小学校で禁止されたりした。

[斎藤良輔]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

日本文化いろは事典 「ビー玉」の解説

ビー玉

ビー玉とは対戦者が地面に出し合って置いたビー玉(置きビー玉)に、それぞれのビー玉(親ビー玉)をあててはじき出し、置きビー玉を奪い合う遊びです。女の子が好む「おはじき」とは違い、ぶつける・投げるなどの攻撃的な遊び方が多いことが特徴です。

出典 シナジーマーティング(株)日本文化いろは事典について 情報

デジタル大辞泉プラス 「ビー玉」の解説

ビー玉

日本のポピュラー音楽。歌はシンガーソングライター、大塚愛。2005年発売。ライオンのヘアケア商品「植物物語 ハーブブレンド」のCMソング。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android