拙夫(読み)せっぷ

精選版 日本国語大辞典 「拙夫」の意味・読み・例文・類語

せっ‐ぷ【拙夫】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. つまらない男。くだらない男。
      1. [初出の実例]「於拙夫聊不疎略候へ共、急度一途無御座候へ者、由断仕候様可思食候」(出典醍醐寺文書‐年未詳(室町)九月一五日・進士晴舎書状)
      2. 「虚を吐かずと謂ふの口未だ乾かず。忽ち虚を吐く。何等の拙夫、何等の未練」(出典:東京新繁昌記(1874‐76)〈服部誠一〉四)
    2. つまらない夫。多く、自分の夫をへりくだっていう。〔水滸伝‐二四回〕
  2. [ 2 ] 〘 代名詞詞 〙 男が自分自身をへりくだっていう語。
    1. [初出の実例]「抑此の一帖は、道堅禅師の独吟の五十首を左右に分けて、拙夫に証議つかうまつるべきよし令ぜられ侍りし」(出典:道堅法師自歌合(1497))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「拙夫」の読み・字形・画数・意味

【拙夫】せつぷ

つれあい。

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