拝する(読み)ハイスル

デジタル大辞泉 「拝する」の意味・読み・例文・類語

はい・する【拝する】

[動サ変][文]はい・す[サ変]
頭を垂れて礼をする。おがむ。「初日を―・する」
見る」の謙譲語。お見受けする。「御健康と―・せられる」
受ける」の謙譲語。ありがたくお受けする。拝受する。「大命を―・する」
拝舞をする。
り走りて、やがて―・するを見れば」〈かげろふ・下〉

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精選版 日本国語大辞典 「拝する」の意味・読み・例文・類語

はい‐・する【拝】

  1. [ 1 ] 〘 他動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]はい・す 〘 他動詞 サ行変 〙
    1. 頭を垂れて、敬礼する。おがむ。
      1. [初出の実例]「凡元日不親王以下」(出典令義解(718)儀制)
    2. 官を授ける。任官させる。めす。
      1. [初出の実例]「夫択日拝将。良由綸言」(出典:続日本紀‐延暦七年(788)一二月庚辰)
    3. つつしんで見る。拝見する。
      1. [初出の実例]「一同に拝するその音は、天に響きて夥し」(出典:大観本謡曲・鶴亀(1544頃))
    4. 朝廷などからの官職任命をうやうやしく受ける。ありがたく受け取る。拝受する。
      1. [初出の実例]「是則以公卿者依員数而難拝、階級者為定数上レ昇也」(出典:本朝文粋(1060頃)六・申従三位状〈菅原文時〉)
  2. [ 2 ] 〘 自動詞 サ行変 〙
    [ 文語形 ]はい・す 〘 自動詞 サ行変 〙 拝舞する。
    1. [初出の実例]「大夫さうぞかせて、いだしたつ。おりはしりて、やがてはいするをみれば」(出典:蜻蛉日記(974頃)下)

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