拡散電位(読み)かくさんでんい(その他表記)diffusion potential

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「拡散電位」の意味・わかりやすい解説

拡散電位
かくさんでんい
diffusion potential

p型半導体n型半導体接触 (p-n接合) させると,正孔がp型よりn型へ,また電子がn型よりp型の半導体へ拡散していくことにより,フェルミ準位が一致する。このため接合付近にn型とp型の仕事関数の差に相当する電位段差ができる。これを拡散電位という。拡散電位の大きさは,半導体の種類やキャリア濃度によって異なる。半導体と金属の接触であるショットキー接触においても,半導体の仕事関数と金属の仕事関数の差に相当する電位差が接触部に現れ,同様に拡散電位という。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

化学辞典 第2版 「拡散電位」の解説

拡散電位
カクサンデンイ
diffusion potential

[別用語参照]液間電位差

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android