括す(読み)ククス

デジタル大辞泉 「括す」の意味・読み・例文・類語

くく・す【括す】

[動サ四]
縛る。くくる。
「女めを梯子に―・せ」〈伎・幼稚子敵討
くくり染めにする。
「紅の鹿子結かのこゆひのその中に、村千鳥をここかしこに、色々に―・しける」〈仮・恨の介・下〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「括す」の意味・読み・例文・類語

くく・す【括】

  1. 〘 他動詞 サ行四段活用 〙
  2. くくる。しばる。
    1. [初出の実例]「をのれはいづくの者ぞ。あの文うばへ、くくせ、しばれといひければ」(出典:御伽草子・鴉鷺合戦物語(室町中))
    2. 「死骸を縛(クク)せし縄を此時忍びやかに解けば」(出典二人むく助(1891)〈尾崎紅葉〉五)
  3. 括染(くくりぞめ)にする。〔日葡辞書(1603‐04)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

1 《「礼記」月令から》カワウソが自分のとった魚を並べること。人が物を供えて先祖を祭るのに似ているところからいう。獺祭魚。おそまつり。うそまつり。2 《晩唐の詩人李商隠が、文章を作るのに多数の書物を座...

獺祭の用語解説を読む