括要算法(読み)かつようさんぽう

世界大百科事典 第2版の解説

和算書。1712年(正徳2)刊。関孝和の弟子荒木村英(1640‐1718∥寛永17‐享保3)が,荒木の弟子大高由昌に手伝わせて,没後,関の遺稿を整理し出版したのが本書である。関の業績の多くを含んでいる。不定方程式正多角形の辺と対角線の関係式,級数の和,ベルヌーイ数,近似分数,外挿法,円および求積などが述べられている。本書により,関の業績が広く知られるようになったけれども,荒木の数学の学力不足のためか,誤字脱字が多いのが惜しまれる。

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世界大百科事典内の括要算法の言及

【関孝和】より

…出版された関の著書は,《古今算法記》の遺題の解答書である《発微算法》(1674)だけである。彼の没後,弟子の荒木村英は遺稿をまとめて《括要算法》(1712)を刊行した。《発微算法》は,中国の数学から脱皮して,文字係数の多元高次方程式を紙に書いて表す方法を発表したのである。…

※「括要算法」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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