拾遺抄(読み)シュウイショウ

デジタル大辞泉 「拾遺抄」の意味・読み・例文・類語

しゅういしょう〔シフヰセウ〕【拾遺抄】

平安中期の私撰和歌集。10巻。藤原公任ふじわらのきんとう撰。長徳2~3年(996~997)ごろ成立拾遺和歌集母体となったもので、約590首の歌を収録

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精選版 日本国語大辞典 「拾遺抄」の意味・読み・例文・類語

しゅういしょうシフヰセウ【拾遺抄】

  1. 平安中期の私撰集。藤原公任撰。長徳三年(九九七)頃までに成立。一〇巻。勅撰集の拾遺和歌集の母胎となった。四季、賀、別、恋、雑に部立され、五九〇首あまりの歌を収める。

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改訂新版 世界大百科事典 「拾遺抄」の意味・わかりやすい解説

拾遺抄 (しゅういしょう)

平安時代の私撰和歌集。成立は長徳年間(995-999)ころ藤原公任撰か。流布本系の島根大学本によれば,春(55),夏(32),秋(47),冬(32),賀(31),別(34),恋上下(148),雑上下(192)の計10巻,571首。公任撰の私撰集《如意宝集》を基本とし,整備して成ったものらしい。内容の類似重複する勅撰集《拾遺和歌集》との先後関係が古来論じられてきたが,《拾遺抄》が先に成立したとする説が近時有力である。
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