日本歴史地名大系 「持福寺」の解説 持福寺じふくじ 愛媛県:伊予三島市中之庄村持福寺[現在地名]伊予三島市中之庄町中之庄(なかのしよう)町の竹本(たけもと)にある高野山真言宗の寺で、山号は鹿玉山、本尊は阿弥陀如来。「西条誌」に「持福寺 鹿玉山安養院古義真言宗、讃州豊田郡萩原村地蔵院末」とあり、さらに「本尊阿弥陀如来 本堂一間半四方 持仏堂並客殿五間七間(中略)釣鐘堂一丈四方(中略)末庵 薬師堂 地蔵堂」とある。開基沿革は不明であるが、寺蔵の「鹿ノ玉」に由来して「元禄十四年嵯峨御所より鹿玉山安養院と山院の号を賜る」とある。「持福寺旧記」(地蔵院蔵)にみえる寺伝によると、延元四年(一三三九)中之庄など四ヵ村の「百姓寄合取立」で、ツブ山頂に真言宗正法(しようほう)寺を創建、天正六年(一五七八)焼失後に具定(ぐじよう)村東山田(ひがしやまだ)に持福寺として再建、さらに焼失したので慶長二年(一五九七)現在地に再建したという。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by