挙達(読み)キョタツ

デジタル大辞泉 「挙達」の意味・読み・例文・類語

きょ‐たつ【挙達】

《「ぎょたつ」とも》
推挙されて出世すること。また、登用するよう推挙すること。
「―道遠くして、忠戦の輩勇みをなすべからず」〈太平記・一三〉
ある事柄をとり上げて目上の人に申し出ること。〈日葡

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精選版 日本国語大辞典 「挙達」の意味・読み・例文・類語

きょ‐たつ【挙達】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「ぎょたつ」とも )
  2. 推挙によって栄達すること。推挙されて、地位官職などがあがること。〔伊呂波字類抄鎌倉)〕
  3. ある事をとりあげて進達すること。目上の人に申し出たり許可を得たりすること。
    1. [初出の実例]「頗雖驚目。於事有効験。挙達如件」(出典:貴嶺問答(1185‐90頃))
    2. 「此三日断食したる法師の申さんずる事を、伝奏に挙達(キョタツ)せよと」(出典:太平記(14C後)二五)

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