普及版 字通 「捜」の読み・字形・画数・意味
捜
常用漢字 10画
(旧字)
人名用漢字 13画
(異体字)
12画
[字訓] さがす
[説文解字]
[字形] 形声
正字はに作り、(そう)声。は中に火燭を執る形。祭のとき火を執るものは氏族の長老たる人で、その人をという。また暗中にものを探すときに火燭を執るので、捜索の意となる。〔説文〕十二上に「衆(おほ)きなり」とする。〔詩、魯頌、水〕「束矢其れ(おほ)し」の例があるが、おそらく聚・(しゆう)の声の義であろう。また「一に曰く、求むるなり」とあり、捜求が字の本義である。
[訓義]
1. さがす、もとめる、たずねる。
2. えらぶ、しらべる、かぞえる。
3. そなわる、おおい。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕・ サグル・アサル・アナグル・トル・モトム 〔字鏡集〕・ サグル・エラブ・モトム・アナグル・ヒラク・アツマル・カス・アサル・トル・ナブル
[語系]
shiu、()suは声義近く、索sheakは索縄の字であるが、索を捜索のために用いることもあったのであろう。shiu、聚dzioはあつめる。〔説文〕にを「衆(おほ)きなり」と訓するのは、その義である。
[熟語]
捜括▶・捜求▶・捜句▶・捜景▶・捜抉▶・捜検▶・捜索▶・捜聚▶・捜輯▶・捜集▶・捜身▶・捜尋▶・捜剿▶・捜捉▶・捜探▶・捜剔▶・捜摘▶・捜討▶・捜爬▶・捜捕▶・捜訪▶・捜羅▶・捜掠▶・捜牢▶
[下接語]
解捜・究捜・窮捜・周捜・精捜・千捜・博捜・旁捜・冥捜・幽捜
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報