暗中(読み)アンチュウ

デジタル大辞泉 「暗中」の意味・読み・例文・類語

あん‐ちゅう【暗中】

暗がり。やみの中。
「益々疑惑を生じて、あたかも―を行くが如し」〈織田訳・花柳春話

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精選版 日本国語大辞典 「暗中」の意味・読み・例文・類語

あん‐ちゅう【暗中・闇中】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「あんぢゅう」とも ) くらがりのなか。やみのなか。また、人に知られないうち
    1. [初出の実例]「暗中不弁杵低挙。枕上唯聞声抑揚」(出典文華秀麗集(818)中・奉和聴擣衣〈桑原腹赤〉)
    2. 「学者が此境界に不至、白髪するまで五経六籍をもてあそぶとも、只暗中のしわざ也」(出典:応永本論語抄(1420)里仁第四)
    3. [その他の文献]〔趙‐長垂双玉啼〕

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普及版 字通 「暗中」の読み・字形・画数・意味

【暗中】あんちゆう

やみの中。

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