デジタル大辞泉 「捻り文」の意味・読み・例文・類語 ひねり‐ぶみ【▽捻り文/×拈り▽書】 1 「立て文ぶみ」に同じ。2 細く切った数枚の紙に、それぞれ物事を記し、折りひねってくじとしたもの。探り取って占う。もみくじ。短籍。「―を取りて、謀反みかとかたむけむ事を卜ふ」〈斉明紀〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「捻り文」の意味・読み・例文・類語 ひねり‐ぶみ【捻文・拈書】 〘 名詞 〙① 細長く切った数枚の紙片にそれぞれ文字を書き、折りひねって籤(くじ)としたもの。これを探り取って占う。もみくじ。[初出の実例]「有間の皇子、蘇我臣赤兄・塩屋連小戈(をほこ)〈略〉と短籍(ヒネリフミ)を取りて謀反けむ事を卜ふ」(出典:日本書紀(720)斉明四年一一月(北野本訓))② ( 封をひねるようにしたところから ) 書状の形式の一つ。書状を礼紙(らいし)で巻き、その上を別の白紙で包み、書状の丈より余った上下の部分を筋かいに左へ折り、また右に折って後、裏の方へ折るもの。立文は多く捻文の形式にして手渡されたところから、のちに立文と捻文とが同じ意に用いられるようになった。ひねりじょう。〔ロドリゲス日本大文典(1604‐08)〕[初出の実例]「包を略して捻文(ヒネリフミ)とし、捻文(ヒネリフミ)を略して結び文とす」(出典:男重宝記(元祿六年)(1693)四) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例