掃落す(読み)ハキオトス

デジタル大辞泉 「掃落す」の意味・読み・例文・類語

はき‐おと・す【掃(き)落(と)す】

[動サ五(四)]
掃いて下に落とす。「座敷から土間へちりを―・す」
掃いて一部を残す。「うっかり隅を―・す」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「掃落す」の意味・読み・例文・類語

はき‐おと・す【掃落】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. 塵などを掃いて下に落とす。
    1. [初出の実例]「柿の皮が雀にくるくるとまきつく。其時鍬箒をもちて、くゎらくゎらはきおとすといふた」(出典:咄本・宇喜蔵主古今咄揃(1678)三)
  3. 特に、養蚕で、掃き立てをする。
    1. [初出の実例]「昼時分に壱番出を掃落(ハキオト)さば、其日夕方に弐番出を掃くべし」(出典:養蚕秘録(1802)中)
  4. 掃き方が粗雑で一部分を掃き残す。
    1. [初出の実例]「いくら云っても掃落(ハキオト)しゃアがる」(出典:滑稽本浮世床(1813‐23)初)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android