世界大百科事典 第2版「排仏論」の解説
はいぶつろん【排仏論 pái fó lùn】
出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報
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…いわゆる中華思想の所産であって,夷狄は華夏の〈礼楽〉すなわち文化と道義性の欠如体にほかならず,人間と禽獣の中間の存在とさえみなされた。南朝の顧歓や唐の韓愈たちの排仏論の主たる論点は,仏教はそもそも夷狄のために設けられた教法であるから中国に行うことはできないという点に存したし,また近代西洋文明の受容を困難ならしめた思想的背景もこのような偏見にもとめられよう。華夏の〈礼楽〉の欠如体である夷狄は,したがって孟子が〈吾夏をもって夷を変ためし者を聞けども,夷によって変ためられし者を聞かざるなり〉とのべているように,華夏による一方的な教化の対象となるべきものであった。…
…湖南省の衡山(こうざん)を中心に栄えたのでこう呼ぶ。天理と人欲,義と利,華(中国)と夷(異民族)を峻別し,排仏論をとなえ,歴史に対しては厳格な倫理批判を行った。また,心学に関しては胡五峯(宏)が察識端倪(たんげい)説をとなえている。…
※「排仏論」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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