(読み)クツ

普及版 字通 「掘」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 11画

[字音] クツ
[字訓] ほる・うがつ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は屈(くつ)。屈は獣尾を屈する形。その匿(かく)れ棲むところを窟といい、土を掘り崩して窟とすることを掘という。〔説文〕十二上に「(うが)つなり」、〔爾雅、釈詁〕に「つなり」とみえる。とは、獣を以て掘ることをいう。

[訓義]
1. ほる、うがつ。
2. くぼむ、へこむ、あな。
3. 崛と通じ、ぬきんでる。
4. 屈と通じ、つきる。

[古辞書の訓]
名義抄〕掘 ホル・ウガツ・クジル・ヒロフ・トル・ニギル

[語系]
掘giut、闕giuatは声義近く、hutは〔説文〕一二上に「掘るなり」とあって、互訓の字である。

[熟語]
掘閲掘坎掘起掘彊掘強掘窟・掘穴掘闕掘窖掘鑿・掘室掘井掘蔵・掘地掘冢・掘発掘筆掘墓・掘門
[下接語]
開掘・攻掘・採掘・鑿掘・試掘・掘・盗掘・発掘・埋掘・乱掘・濫掘

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む