掛子(読み)カケゴ

デジタル大辞泉 「掛子」の意味・読み・例文・類語

かけ‐ご【掛(け)子/懸け籠】

箱の縁に掛けて、その中にはまるように作った平たい箱。
1が箱の底を隠すところから》隔て心。隠し事底意
「ことばにも虚言きょごんなく心にも―なし」〈浄・嫗山姥

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精選版 日本国語大辞典 「掛子」の意味・読み・例文・類語

かかりっ‐こ【掛子】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「かかりこ」の変化した語 )
  2. かかりご(掛子)
    1. [初出の実例]「勝手は母か請込んで掛りっ子」(出典:雑俳・歌羅衣(1834‐44)五)
  3. かかりご(掛子)
    1. [初出の実例]「この地方には、かかりっ子といふ習慣があるらしいんだね」(出典:厭がらせの年齢(1947)〈丹羽文雄〉)

かかり‐ご【掛子】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 人に養われている子。人の世話になっている子。かかりっこ。
  3. 老後のたよりとする子。かかりっこ。
    1. [初出の実例]「行すゑはふたりをめあはせ、よきかかり子とさたいたせば」(出典:浮世草子・真実伊勢物語(1690)三)

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動植物名よみかた辞典 普及版 「掛子」の解説

掛子 (カケス)

学名Garrulus glandarius
動物。カラス科の鳥

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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