掛搭(読み)カタ

精選版 日本国語大辞典 「掛搭」の意味・読み・例文・類語

か‐たクヮ‥【掛搭・掛

  1. 〘 名詞 〙 ( 「搭」は「搭鉤(とうこう)」のことで、物を掛けるかぎの意 ) 衣鉢袋を僧堂単位座位座席)の鉤に掛けること。転じて、僧が一寺にとどまり修行すること。掛錫(かしゃく)
    1. [初出の実例]「見在大宋国の寺院に比丘尼の掛搭せるが」(出典:正法眼蔵(1231‐53)礼拝得髄)

か‐とうクヮタフ【掛搭・掛

  1. 〘 名詞 〙かしゃく(掛錫)〔文明本節用集(室町中)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の掛搭の言及

【雲水】より

…後ろに背負う荷物は着替えや雨合羽などである(図)。雲水が修行する専門道場は,聖僧堂,僧堂,座禅堂,選仏場などと称し,そこに在留し修行することを〈かた〉〈かとう〉(掛搭)という。掛搭の時期は解間(げあい)という夏安居(げあんご)のあと次の安居までの期間で,新しく掛搭した雲水は新到(しんとう)と称する。…

※「掛搭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む