掛錫(読み)カシャク

デジタル大辞泉 「掛錫」の意味・読み・例文・類語

か‐しゃく〔クワ‐〕【×錫/××錫】

錫杖しゃくじょう僧堂の壁に掛ける意》行脚禅僧が、僧堂に滞在し修行すること。転じて、僧堂に籍をおいて修行すること。掛搭かた。→飛錫ひしゃく

け‐しゃく【×錫/××錫】

修行僧行脚あんぎゃ途中で他の寺にとどまること。かしゃく。

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精選版 日本国語大辞典 「掛錫」の意味・読み・例文・類語

か‐しゃくクヮ‥【掛錫・挂錫】

  1. 〘 名詞 〙 ( 錫杖(しゃくじょう)を僧堂の壁にかけておく意 ) 行脚(あんぎゃ)中の僧侶が、一時他の寺院に滞在すること。転じて、僧堂に籍をおいて修行すること。掛搭(かとう・かた)
    1. [初出の実例]「嵩山の少室峰少林寺に掛錫しまします」(出典:正法眼蔵(1231‐53)光明)
    2. [その他の文献]〔釈氏要覧〕

け‐しゃく【掛錫・挂錫】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「け」は「掛」「挂」の呉音 ) ⇒かしゃく(掛錫)

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普及版 字通 「掛錫」の読み・字形・画数・意味

【掛錫】か(くわ)しやく

僧が巡行の錫杖をかけて、一時止まること。掛杖。宋・寇準中秋江上の吟僧に寄す〕詩 掛錫して楚に在り 杜門無し

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