僧堂(読み)そうどう

日本大百科全書(ニッポニカ)「僧堂」の解説

僧堂
そうどう

禅宗七堂伽藍(がらん)の一つ。禅修行の中心となる建物である。雲堂(うんどう)、禅堂選仏場(せんぶつじょう)、枯木堂(こぼくどう)などともいう。中国の唐(とう)・宋(そう)の時代より、堂内の中央に聖僧(しょうそう)(主として文殊菩薩(もんじゅぼさつ))を安置し、周囲に(たん)(坐禅(ざぜん)をする床)を配する。叢林(そうりん)に安居(あんご)を許されたは、ここに畳一畳分を与えられる。曹洞(そうとう)宗の場合、修行僧は僧堂で起臥(きが)し、食事をし、坐禅する。臨済(りんざい)宗や黄檗(おうばく)宗では、食事は斎堂や庫院(くいん)でとるが、これは明(みん)代の規則に倣ったものである。

[永井政之]

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百科事典マイペディア「僧堂」の解説

僧堂【そうどう】

禅宗院で僧が座禅修行する根本道場。古規の僧堂は中央に文殊観音などの像を安置し,周囲に座禅の席〈単〉を設け,修行僧はここで座禅・食事・就寝まで一切の生活を行った。この古規の僧堂を日本では最初に道元が山城興聖寺(こうしょうじ)に建立他方,日本の臨済宗では禅堂と称し,座禅だけの道場で,食事や睡眠は別の寮舎で行い,本来の僧堂の性格とはちがうことが多い。

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精選版 日本国語大辞典「僧堂」の解説

そう‐どう ‥ダウ【僧堂】

〘名〙 禅宗で、僧が坐禅し、起臥・会食する堂。多くは文殊、賓頭盧(びんずる)などの像を安置する。選仏場。禅堂。雲堂。
※正法眼蔵(1231‐53)重雲堂式「坐禅は僧堂のごとくにすべし」
※俳諧・星会集(1709)「秋立て又一しきり茄子汁〈野童〉 薄縁(うすべり)(たた)く僧堂の月〈正秀〉」 〔大智度論‐二〕

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デジタル大辞泉「僧堂」の解説

そう‐どう〔‐ダウ〕【僧堂】

禅宗寺院で、僧が座禅や起居する建物。禅堂。雲堂。

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世界大百科事典内の僧堂の言及

【寺院建築】より

…塔は伽藍後方に建てられ,安楽寺塔(上田市)は唐様(禅宗様)による八角三重裳階つきの珍しい例である。座禅修行の場である僧堂(禅室)や清浄のための浴室,東司(とうす)(便所)は東福寺に実例がある。書院などに二階建ての楼もできた。…

※「僧堂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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