掛渡す(読み)カケワタス

デジタル大辞泉 「掛渡す」の意味・読み・例文・類語

かけ‐わた・す【掛(け)渡す/架(け)渡す】

[動サ五(四)]
こちらから向こうへ渡して、かける。「小川丸太を―・す」
一面にかける。かけつらねる。
「御簾青やかに―・して」〈・蛍〉

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精選版 日本国語大辞典 「掛渡す」の意味・読み・例文・類語

かけ‐わた・す【掛渡・架渡】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. ずっと続けていくつもつり下げる。一面に掛けつらねる。かけめぐらかす。
    1. [初出の実例]「青色の簾に綺の端さして、かけわたしたり」(出典:宇津保物語(970‐999頃)蔵開上)
  3. こちらからあちらへ渡しかける。架設する。
    1. [初出の実例]「かけわたす竹のわれひにもる水のたえだえにだにとふ人ぞなき」(出典:為家千首(1223)雑)
    2. 「其穴の上には、一本の杉丸太が掛(カ)け渡(ワタ)してあった」(出典明暗(1916)〈夏目漱石〉七四)

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