掛磯(読み)かけいそ

日本歴史地名大系 「掛磯」の解説

掛磯
かけいそ

[現在地名]尾鷲市大曾根浦

大曾根浦おおそねうらの西端、向井むかいとの境の海岸。尾鷲ではこの地をカラカ松、大曾根浦では掛磯とよぶ。尾鷲神社の獅子頭が流れ着いた所とされる。尾鷲神社の祭礼のうち二月四日は、祭礼に奉仕する精進しようど人らが行列を組み、旧尾鷲町内各町の古道を通って祭礼の挨拶回りをする。これが在回りで、大曾根浦は尾鷲から遠いので船で渡る慣習になっている。大曾根浦では前の晩に結い上げた約一〇メートルの大注連縄を四日早朝に掛磯の夫婦めおと岩に張り、在回りの人々を迎える。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

排他的経済水域

略称 EEZ。沿岸国が水産資源や海底鉱物資源などについて排他的管轄権を行使しうる水域。領海を越えてこれに接続する区域で,領海基線から 200カイリの範囲をいう。沿岸国は,水中ならびに海底と地下の天然資...

排他的経済水域の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android