掛磯
かけいそ
大曾根浦の西端、向井との境の海岸。尾鷲ではこの地をカラカ松、大曾根浦では掛磯とよぶ。尾鷲神社の獅子頭が流れ着いた所とされる。尾鷲神社の祭礼のうち二月四日は、祭礼に奉仕する精進人らが行列を組み、旧尾鷲町内各町の古道を通って祭礼の挨拶回りをする。これが在回りで、大曾根浦は尾鷲から遠いので船で渡る慣習になっている。大曾根浦では前の晩に結い上げた約一〇メートルの大注連縄を四日早朝に掛磯の夫婦岩に張り、在回りの人々を迎える。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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