尾鷲神社(読み)おわせじんじや

日本歴史地名大系 「尾鷲神社」の解説

尾鷲神社
おわせじんじや

[現在地名]三重県尾鷲市北浦町

きた川河口から約五〇〇メートル上流の左岸にある。祭神素盞嗚すさのお尊で旧郷社。もと北川べり近くにあったが、宝永四年(一七〇七)地震津波で流失し、のち現在地に再建。旧社地に植えられた大クスは県指定天然記念物尾鷲見聞闕疑集(尾鷲市立図書館蔵)に「神鏡一面御座候由、往古大宝天王と唱来、牛頭天王を祭奉る也。(中略)尾鷲七郷の氏神と仰奉る。大宝年中に勧請と言ふ説あれとも不分明、古来の縁起記録なし、来歴不慥」とある。大宝年間(七〇一―七〇四)播磨国広峯ひろみね神社(現兵庫県姫路市)から祭神建速須佐之男たけはやすさのお命を勧請したという(尾鷲市史)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「尾鷲神社」の解説

尾鷲神社

三重県尾鷲市にある神社。“尾鷲”は「おわせ」と読む。創祀は不詳。主祭神は素戔嗚尊(すさのおのみこと)。境内樹齢約1200年といわれる大楠があり、県の天然記念物に指定。例大祭は「ヤーヤ祭り」の名で知られる。

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