掛茶屋(読み)カケヂャヤ

デジタル大辞泉 「掛茶屋」の意味・読み・例文・類語

かけ‐ぢゃや【掛(け)茶屋】

路傍公園などによしずを差し掛けて腰掛けを置き、通行人相手に茶や菓子を供する茶屋。腰掛け茶屋。

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精選版 日本国語大辞典 「掛茶屋」の意味・読み・例文・類語

かけ‐ぢゃや【掛茶屋】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「かけ」は葭簀(よしず)などをさしかける意とも、小屋などを組み立てる、または腰を掛ける意ともいう ) 路傍、社寺境内などに小屋がけした粗末な茶屋。通行人の休息に供する。腰掛茶屋
    1. [初出の実例]「でましたか・市かけ茶屋の名の娘」(出典:雑俳・住吉おどり(1696))

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世界大百科事典(旧版)内の掛茶屋の言及

【茶屋】より

…宿駅保護のために,立場での食事や宿泊は禁じられたが,力餅などの名物とともに酒やさかな(肴)を提供するようになり,やがて給仕女を置いて客をひく店もできた。旅客用の茶店と同類のものが,門前町や市街の盛場に進出したのが出茶屋(または掛茶屋)で,よしず張りのなかに茶道具一式を置いて一服一銭の安い茶を飲ませた。これを,葉茶屋と区別するために水茶屋と呼ぶこともあり,後には家構えの店もできた。…

※「掛茶屋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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