掛襟・掛衿(読み)かけえり

精選版 日本国語大辞典 「掛襟・掛衿」の意味・読み・例文・類語

かけ‐えり【掛襟・掛衿】

〘名〙
和服えりの上に、よごれを防ぐために、着物と同じ布でかけたえり。黒などの、ちがった布をかけることもある。ともえり。
随筆守貞漫稿(1837‐53)一二男子の服の掛襟及袖口等は三都ともに黒を専とす」
夜具丹前などのよごれを防ぐためにかけるえり。
※椿(1923)〈里見弴〉「安かな眠顔の鼻から上だけくっきりと天鵞絨の掛襟(カケエリ)をぬいて、大へんな美人に見える」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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