探合(読み)さぐりあい

精選版 日本国語大辞典 「探合」の意味・読み・例文・類語

さぐり‐あい‥あひ【探合】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 互いに相手の考え、気持、状態などをさぐること。
    1. [初出の実例]「奥さん連の間には、索(サグ)り合ひの目づかひや控へめな会話が交されてゐるうちに」(出典:今年竹(1919‐27)〈里見弴〉二夫婦)
  3. 歌舞伎で、暗闇の中を無言で相手をさがし合う動作。
    1. [初出の実例]「これより忍び三重もやうの合方、本釣鐘にて探(サグ)り合(アヒ)の立廻り」(出典:歌舞伎・勧善懲悪覗機関村井長庵)(1862)七幕)
  4. 取引相場で、売り方、買い方ともに売買を見合わせて、互いに相手の動静をさぐること。また、そのため相場が変動しないこと。〔取引所用語字彙(1917)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android