デジタル大辞泉
「探訪」の意味・読み・例文・類語
たん‐ぼう〔‐バウ〕【探訪】
[名](スル)《「たんぽう」とも》社会の出来事や実態をその現場に行ってさぐり歩くこと。「下町情緒を探訪する」「社会探訪」
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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たん‐ぼう‥バウ【探訪】
- 〘 名詞 〙
- ① ( ━する ) 社会の様子や人々のありさまをたずねあるくこと。物事を見聞して歩きまわること。また、事件の真相などをさぐること。〔音訓新聞字引(1876)〕
- [初出の実例]「『それで此節は学校に出てこんのか』、『さあそこまでは探訪(タンバウ)が届かんがね』」(出典:当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉一〇)
- ② 「たんぼうしゃ(探訪者)」の略。
- [初出の実例]「もし此事が探訪(タンバウ)の耳へはひった暁は」(出典:歌舞伎・富士額男女繁山(女書生)(1877))
探訪の語誌
( 1 )中国では、白話小説などに「さぐりたずねる」の意で見られる。
( 2 )日本では、明治初期から見られ、「探訪者」の略として新聞社の社会面の記者をも指した。しかし、その後明治二〇年代に「記者」という言い方が定着したことによって、「探訪」は使用されなくなった。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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世界大百科事典(旧版)内の探訪の言及
【新聞記者】より
…記者は日本の場合,雑誌と異なって,すべて新聞社の正社員か嘱託である。日本では,明治前期,取材にあたるのは〈探訪〉〈出省方〉などと呼ばれ,記者とは区別された。よほどの難事件でないかぎり記者自身は取材せず,探訪が提出したメモや報告を記事にしたり,英字新聞の翻訳,投書の取捨選択,論説の執筆などにあたった。…
※「探訪」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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