掻い掴む(読み)カイツカム

デジタル大辞泉 「掻い掴む」の意味・読み・例文・類語

かい‐つか・む【×掻い×掴む】

[動マ四]
しっかりつかむ。
乱髪を―・んで、首をかけ共かかれず」〈虎明狂・文蔵
かいつまむ」に同じ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「掻い掴む」の意味・読み・例文・類語

かい‐つか・む【掻掴】

  1. 〘 他動詞 マ行四段活用 〙 ( 「かい」は接頭語 )
  2. ( 「かきつかむ(掻掴)」の変化した語 ) ぐいとつかむ。
    1. [初出の実例]「あますな、もらすな。かひつかんでひっ付け、頸ねぢ切り、八割(やつさき)にさいてすてん」(出典:金刀比羅本保元(1220頃か)中)
    2. 「大の武者をかい爴(ツカン)弓杖(ゆんづゑ)二丈計ぞ投げたりける」(出典:太平記(14C後)一四)
  3. かいつまむ(掻摘)
    1. [初出の実例]「懐中より一つの柔皮(なめしがわ)の紙入取だしあまれる五ひらを〈略〉かいつかみて其中に押入れられたりし」(出典:春迺屋漫筆(1891)〈坪内逍遙〉壱円紙幣の履歴ばなし)

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