デジタル大辞泉 「弓杖」の意味・読み・例文・類語 ゆん‐づえ〔‐づゑ〕【▽弓×杖】 《「ゆみづえ」の音変化》1 弓を杖とすること。また、その弓。ゆづえ。「―を突いて生田の森の逆茂木さかもぎを上り越え」〈平家・九〉2 「弓丈ゆんだけ」に同じ。「―五杖ばかり」〈太平記・一〇〉 ゆ‐づえ〔‐づゑ〕【▽弓×杖】 「ゆんづえ」に同じ。「―の音までもさえとほりておもしろきに」〈弁内侍日記〉 ゆみ‐づえ〔‐づゑ〕【弓×杖】 「ゆんづえ」に同じ。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「弓杖」の意味・読み・例文・類語 ゆん‐づえ‥づゑ【弓杖】 〘 名詞 〙 ( 「ゆみづえ(弓杖)」の変化した語 )① 弓を杖とすること。杖として弓を用いること。また、その弓。ゆづえ。[初出の実例]「河中より弓杖(ユンヅエ)〈高良本ルビ〉をついておりたったり」(出典:平家物語(13C前)九)② =ゆんだけ(弓丈)[初出の実例]「ふくりう寺縄手は、はたばり弓杖(ユンツエ)一たけばかりにて、とほさは西国一里也」(出典:高野本平家(13C前)八) ゆみ‐づえ‥づゑ【弓杖】 〘 名詞 〙 弓を杖の代用とすること。また、その弓。ゆんづえ。ゆづえ。[初出の実例]「赤き衣著たる者出で来て、ゆみづゑをしてただ打ちに打てば」(出典:栄花物語(1028‐92頃)音楽) ゆ‐づえ‥づゑ【弓杖】 〘 名詞 〙 =ゆみづえ(弓杖)[初出の実例]「ゆつえの音までもさえとほりて」(出典:弁内侍日記(1278頃)寛元四年一一月二〇日) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例