掻き起す(読み)カキオコス

デジタル大辞泉 「掻き起す」の意味・読み・例文・類語

かき‐おこ・す【×掻き起(こ)す】

[動サ五(四)]
火ばしなどでかいておこす。「炭火を―・す」
手で揺り動かして起こす。また、抱いて起こす。
「この御かたはらの人を―・さむとすと」〈夕顔

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精選版 日本国語大辞典 「掻き起す」の意味・読み・例文・類語

かき‐おこ・す【掻起】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. 横になっているものを抱いて立たせる。手を使って起こす。
    1. [初出の実例]「心ちいと重くなりまさりて、車さしよせてのらんとて、かきをこされて、人にかかりてものす」(出典:蜻蛉日記(974頃)上)
  3. 灰の中の炭火をかき出して火力を強める。
    1. [初出の実例]「うづみ火をかきおこして、老いの寝覚めの友とす」(出典:方丈記(1212))
    2. 「灰がちの火のうそ寒き火鉢をかき起(オコ)しつつ」(出典:花ごもり(1894)〈樋口一葉〉二)

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