揆(漢字)

普及版 字通 「揆(漢字)」の読み・字形・画数・意味


12画

[字音]
[字訓] はかる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は癸(き)。〔説文〕十二上に「(はか)るなり」とあり、癸・(葵)・揆はみな同訓の字。癸は楽器などを立てる台座として用いる柎足(ふそく)の形と考えられ、列置する間隔を定めることから、はかる意となったものであろう。席をもつ形の度が、席間をはかる意となるのと同じ。〔詩、風、定之方中〕に「之れを揆るに日を以てす」とあり、日景を揆って方位を正すことをいう。癸はその柱を立てる台とみてもよい。と通用し、〔詩、小雅、采〕に「天子之れをる」とみえる。

[訓義]
1. はかる。
2. はかりかた、みち
3. はかりごと。
4. はかり考える人、つかさ、宰相

[古辞書の訓]
名義抄〕揆 ハカリゴト・ムネ・サイツチ・イサム・ハカル・キヒシ・ノリ・ツバヒラカナリ・オモムク 〔字鏡集〕揆 オモムク・イサム・サイツチ・ハカリゴト・ワタル・オモフク・ワクル・キビシ・ノリ・ムネ・ハカル・ツバヒラカナリ

[熟語]
揆一・揆画揆景揆宰揆策・揆日揆叙・揆席揆測・揆度揆端・揆地揆程揆徳揆務揆理・揆路
[下接語]
一揆・首揆・準揆・測揆・度揆・道揆・百揆・法揆・両揆

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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